MECE は Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive(相互排他で全体網羅)の頭文字。直訳すると「ダブりなく、漏れなく」。コンサルの基本思考です。
1. MECE の本質:「切り口」を選ぶこと
MECE そのものより重要なのは、どの切り口で物事を分類するか。同じ対象でも切り口次第で全く違う構造になります。
2. 実務で使える 5 つの切り口
切り口① 時系列
例: 短期(1 年以内)/ 中期(3 年)/ 長期(5 年以上)
→ ロードマップ・施策計画・キャリア設計で頻出。
切り口② プロセス
例: 計画 → 実行 → 評価(PDCA)/ 認知 → 検討 → 購入(カスタマージャーニー)
→ 業務改善・マーケティング戦略で多用。
切り口③ 対立軸
例: 内部 / 外部、定量 / 定性、攻め / 守り
→ SWOT・課題分析で頻出。2 軸を組み合わせると 4 象限マトリクスになる。
切り口④ WHO / WHAT / HOW
例: 誰が(顧客・従業員・株主)/ 何を(製品・サービス)/ どうやって(チャネル・価格)
→ 戦略の網羅性チェックに最適。
切り口⑤ 既存フレーム流用(3C / 4P / 4C)
例: 顧客・自社・競合(3C)/ 製品・価格・流通・販促(4P)
→ マーケティング・経営戦略で標準。
3. 良い切り口の判断基準
4. やってはいけない切り口
| ❌ NG な切り口 | 理由 |
|---|---|
| 業界 / 規模 / 地域 / 業種 / 商品 / … | 軸が混在、9 個も並ぶのは MECE じゃなく「混乱」 |
| 主要顧客 / その他顧客 | 「その他」で逃げると分析の深掘りができない |
| 国内 / 海外 / グローバル | 重複あり(グローバルは国内+海外を含む) |
まとめ
MECE は 「正しい切り口を選ぶ訓練」。完璧な MECE は存在しないので、まずは 読み手にとって意味のある分類になっているか を最優先に。詳細は PPT 構成 5 パターン も参照。